偉大なデザイナーがまた一人歴史の幕を閉じました。
3月21日土曜日エルニ氏の娘のFacebookのページに彼が「安らかに亡くなった。」と国連とスイスのための壁画、紙幣、及び切手の作成者であるハンス・エルニ氏が死亡した事を発表しました。
[Cover Photo : Urs Flueeler/EPA 2004年ルツェルンでの彼の博物館でのエルニ氏]
ハンス エルニ(Hans Erni)
1909.2.21 ルツェルン生まれ。スイスの画家,デザイナー。
1928年パリに出て、アカデミー・ジュリアンとルーヴル美術館に学ぶ。パブロ·ピカソとジョルジュ·ブラックのキュビズムの影響を受け、アブストラクション・クレアシオンに参加、次第に具象と抽象を緩和させ、有機的な線描を駆使した独自の画風を作り出す。 使われるモチーフは、母、女性、人体、自然、動物などで、愛や平和などのテーマのもとに描かれ、数えきれないほどの絵画、彫刻、ポスター、切手など、多様な素材に表現されていった。
最も有名な作品に、1939年チューリヒでのスイス万博のための壁画「スイス、万民の休暇地」(全長90mで計136枚のパネルで構成される。)ヌシャテルの民族学博物館の壁画「人類の征服」(’54)等の作品があり、他に絵画、さし絵、ポスターで活躍。亡くなる直前まで創作を続けたエルニは、「現役で活躍する最も重要な現代アーティストの1人」と称されており、愛や平和をテーマに追求した。 100歳の誕生日の2009年には、平和への祈りを込めた全長60メートルの壁画「すべてが動く(Everything is in movement )」をジュネーブの国連欧州本部の入り口に制作した。
エルニ自身は次のように語っている。「創作を行う人で、オプティミズムに支えられたひらめきがなければ、その人は破壊されてしまう。オプティミズムが創作力を与えるからだ」
[Photo:Alessandro Della Bella/AP ルツェルン、スイスの彼のアトリエのハンス·エルニ氏]
作品
スイス銀行
スイス郵政公社
スイス、万民の休暇地
核戦争ーポスター
ラッパース(スイス)の噴水
[Photo:Wiki user Roland zh]
引用元:Swiss Artist And Designer Hans Erni Dies At 106 , 画家ハンス・エルニ 死去 愛と平和を追求した106年の生涯